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2019年03月23日

最近読んで感動した本を紹介します(2)

最近読んで感動した本を紹介します(2) 最近読んで感動した本の第二弾として、今回は"東野圭吾"の書いた「片想い」を紹介します。

 実は、この小説は、「性同一性障害」を題材とした本なんです。
 最近では、テレビドラマの「家売るオンナの逆襲」で、女性の同性カップルが家を探す話が出てきたりして、今では当たり前になっていますよね。

 何がすごいんだってことになるんですが、この文庫本が出版されたのは、2004年8月10日が初刷りで既に15年前のこととなります。
 さらに、単行本の発行は2001年3月で既に18年前の出版となります。

 そんな時期に小説の題材としていたなんて、驚きだと思いませんか!!
 ただ、これだけじゃ、ただ時代に先んじていただけじゃないの、と思うかもしれませんが、その内容も実に斬新的なんです。
 ここに登場する「性同一性障害」に悩む人物は、「女性の心をもって男性に生まれた人」ではなく、「男性の心をもって女性に生まれた人」です。

 10年前の大学生であった頃は、女性として接していた人が、突然男性として主人公の前に現れるところからこの小説は始まります。
 ストーリーは小説を実際に読んでいただくこととして、ここで紹介したいのは、単なる性同一性障害のお話で終わらないところです。

 この小説の中では、様々な性同一性障害に悩む様々な人が登場してきますが、印象に残っているのが、スポーツにおけるジェンダーの問題です。

 これは心の問題ではなく、"両性の性器をもつ半陰陽"の問題で、女性として育ち、陸上選手を目指しているが、筋肉の付き方が男性で、記録も男性並みである選手が登場し、「大会に男性として出場するのか、女性として出場するのか」という問題が提起されています。

 そして、この小説で一番の核心は、半陰陽のように体の男女の別だけでなく、心の問題としても、"男女の区別はある線できっぱりと分けられるようなものではない"、ということだと思いました。

 主人公の前に現れた男性の心をもつ女性については、大学時代には女性として恋に落ちることもあり、また男性として女性と付き合うこともあるという面も持ち合わせているのです。

 まさに、男性50%、女性50%の人物として描かれています。
 要は、作者は、普通の人でも多かれ少なかれ異性の部分を持っていることを描きたかったんではないかと思います。

 どうですか?いま読んでも示唆に富んだ内容だと思いませんか?
 こんなことに、既に18年前に興味を惹かれ、作品にしていたとは驚きではありませんか?

 内容は、東野圭吾さんが書いた小説ですから、ストーリーも実に巧みです。
 興味を持った方、一度読んでみてはいかがでしょうか?

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