2019年09月09日
静岡県労働法セミナーに参加してきました

9月4日に「令和元年度 静岡県労働法セミナー」に参加してきましたので、その報告です。
会場は、沼津労政会館、時間は午前10時から午後4時30分で1日のセミナーです。
実は、3回シリーズのセミナーなんですが、第2回のこの日の内容が一番聴きたかったので、第2回の内容の報告をします。
午前中が、静岡労働局 雇用環境・均等室 雇用環境改善・均等推進管理官という非常に長い肩書をもつ 古谷野 守弘氏より、午後は社会保険労務士の小田切 克子さんより「多様な働き方に関する法律」ということで、働き方改革に関する法改正の内容についてお話を伺いました。
とにかく、働き方改革に関連する法改正のお話ですので、ちょっと固いお話になりましたが、その内容としては、
①女性の活躍しやすい職場環境の整備
②事業主に対してパワーハラスメント防止のための雇用管理上の措置の義務付け
③労働時間の見直しに伴う残業時間の上限規制
④正規雇用者と非正規雇用者(パートタイム、有期雇用、派遣労働者)の不合理な
待遇差の解消 など が挙げられています。
今後、施行日が示されるものや中小企業への施行が先送りされているものもありますが、ここ数年以内に施行される内容ばかりで、各事業主さんのこれからの対応が急がれるところです。
午後のセミナーにおいては、同様のテーマでのお話でしたが、今度は社会保険労務士 小田切 克子さんより社会保険労務士の目から見た制度改正に対するお話を伺うことができました。
働き方改革関連法の目的は、大きく捉えて下記の2点となるとのこと。
①長時間労働の是正⇒年次有給休暇取得率アップ
②同一労働同一賃金⇒正規と非正規の格差是正
特に、②の同一労働同一賃金については、均等・均衡がキーワードとなっており、
均等:前提が同じであれば同じ待遇を
均衡:前提が異なればその差に応じた待遇を
ということになります。
今回のセミナーを通じて感じたこと、働き方改革の目指すものは、「少子高齢化の進行する中、、労働力不足をいかに解消していくのか」ということがテーマであるのかな、と感じました。
女性の活躍できる職場環境の整備しかり、同一労働同一賃金による非正規職員の環境の整備しかり、外国人材の受け入れしかり、高齢者や障害者就労の活用しかり、多様な働き方改革しかり、すべて労働力不足の解消を目的としていると考えられます。
今まさに、働く人に対する法制度が変わろうとしています。
AIに取って代わられる仕事の一つとして社会保険労務士が挙げられていましたが、これらの流れをきちんと捉えることができれば、これからますます必要な存在になっていくのではないかと思いました。
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